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PET-CT検査とは

    PET検査とは

  1. PET-CT検査機器 PET(ペット)検査とは、がんを検査する方法の一つです。
    PETは「ポジトロン・エミッション・トモグラフィー」の略で、陽電子放射断層撮影という言葉の頭文字をとった略語です。
  2. 通常、がんは、ある程度の大きさになったり、体に変化が起きてから見つかることが多いため、がん細胞の成長がある程度進んでからでないと発見しにくい病気です。
  3. PET検査では、検査薬(FDG ※1など)を人体に投与することで、糖代謝を活発にしている癌であれば検出される可能性が高く、他の画像検査では見つけづらい初期の癌が発見できる可能性が高いという特徴があります。
  4. PETがん検診のご案内
  5. PET-CT検査とは

  6. PET-CT検査とは、PET装置とCT装置を併用することで、時間差による画像のずれを防ぎ、高精度に位置合わせが可能になります。そのため、さらに鮮明な画像で、腫瘍の位置や大きさを撮影することができ、より詳しく分析できます。
  7. また、一度の検査で、ほぼ全身を調べられ、予想外の癌の発見に威力を発揮することから、癌の可能性が疑われながら他の検査で病巣が発見できない原発不明がんの診断や、がんの早期発見、病期(進行度)診断、転移、再発を調べるのに特に重要な検査とされています。
  8. PET-CT検査(FDG-PET検査)の限界

  9. 腫瘍の診断においてPET-CT検査は大変優れていますが、PET-CT検査のみで全て確定診断ができるものではありません。
    PET-CT検査で発見しにくいがんの特徴としては、ブドウ糖の取込みが少ないがん(早期がん、悪性度の低いがん)や、薄く広がり塊をつくらないがんなどがあります。
    日常生活の中で、ブドウ糖を大量に消費する脳、心臓や胃、検査薬剤(FDG(※1))が体外へ排出されるルートとなる腎臓や膀胱はPET検査の不得手の部分でもあります。
    また、FDGは炎症巣にも集積することが知られています。
  10. 見えにくいがんの例としては、肺癌の一部(高分化がん、肺胞上皮がん)、1cm 未満のがん、腎がん、尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、表在がん(早期がんなど)、胃のスキルスがん(硬化がん)などがあります。
  11. ※ 血糖値が高い場合(180mg/dl以上)の場合は、検査が施行できないことがありますのでご注意ください。
    1. ※1 検査薬剤 FDGとは
    2. PET検査に用いる薬剤の最も代表的なもので、正確には18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)と呼び、ブドウ糖(=グルコース)に微弱な放射線を出す成分(ポジトロン核種)を組み込んだものです。
      性質は普通のブドウ糖とほぼ同じであり、ブドウ糖と同様にがん細胞に取り込まれます(がん細胞は正常細胞の約3~20倍のブドウ糖を摂取します)。
      取り込まれたFDGはがん細胞内に長く留まることができるため、この特性を利用し、PET検査で全身のがん細胞を画像化して診断します。
    3. 検査時のFDGによる被ばく量は約4mSvとされており、CTによる被ばくと合わせても8mSv程度となります。この被ばく量が医学的に問題となる可能性は非常に低いものと考えられています。(何もしなくても我々が1年間に自然界からうける被ばく量は、時代や場所により異なりますが、約2.4mSv程度とされています。)
AIC画像検査センター

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